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本プロジェクトは、国立大学(東京学芸大学)と私立大学(白梅学園大学)がコンソーシアムを形成し、大学、幼稚園・小学校、教育委員会等と協働してメンタリング・システムを構築しつつ、継続的な学びを可能にするラーニング・コミュニティを創出するものです。その特色としては以下3つがあげられます。
本プロジェクトは、直接的には高度な専門職としての幼稚園教員に求められる資質能力を養うことを目的にしたものですが、これに参加する学生と現職教員だけでなく、大学教員や教育委員会関係者も常に新たな知見を獲得することができる協働の場を設定しており、そこにこの取組の第一の特色があります。
これまで幼稚園教育の現場では、保育実践に関する研究はなされてきましたが、教員としての総合的な資質・能力を有する人材育成についての研究は行われてきませんでした。今日、専門的職能領域における人材育成が専門家集団の協働によってなされるべきという考え方の高まりを考えると、幼稚園教員の育成に関する総合的な研究が教育現場において実践的になされることが不可欠です。メンタリング・システムの導入等によってこのような要請に応えようとすることが本プロジェクトの第二の特色です。
本プロジェクトにおけるコンソーシアムは、国立の教員養成系大学と幼児教育分野に特化して厚い研究層を有している私立大学とが連携して形成されるところに第三の特色があります。これによって、両大学の多様な人材が活用できるだけでなく、公・私立の幼稚園と提携して実践的な研究を行う条件が整備されます。東京都内の幼稚園の約8割が私立であることを考えれば、本プロジェクトの実効性は極めて高いものとなります。教員養成では130年を超える歴史を有する東京学芸大学と、短大で保育者養成50年の歴史をもつ白梅学園大とコンソーシアムを組むことで、それぞれが持っている特徴の相乗効果が期待できます。
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