卒論よもやま話② 順調に進んだ?

2024年3月15日

引き続き、4年生が卒論を振り返ります。約一年間かけて取り組む卒業研究、みんなどんなふうに進めたのでしょうか?

A:私は6月ぐらいまで迷走しました。自分がギターを弾くから楽器のことをやろう、楽器を保育にどう活かせるのかなって。でも、研究できる園が見つからない。楽器を日常的に使っている園を先生に教えてもらったんだけど、そこは遠くて通えなかった。
D:就活もあったしね。
B:就活の時期は、何とか観察だけは頑張って行ったけど、なかなか集中できなかった。
A:私は(就職先が)決まったのが11月だったから、ずっと気にしながら卒論もして…。先生にも相談したなあ。
D:心配になるよね。
C:私は1つをガッと短期でやるタイプで、春は卒論、夏はずっと採用試験の対策、終わったら卒論に戻るって完全にわけてた。
D:(インタビューの)文字を起こすのはやってたけど、論文を読むとか全然できなかった。
A:卒論は考える作業だし、切り替えが難しかったよね。

分析から執筆も大変だったよね?
B:私は観察した事例を「直方体の中型積み木を4つ並べて長方形を作り、それを車体に見立てて、立方体の中型積み木を運転席として置く…」とか記述していったんだけど、途中で新たに薄い板とかで使い出すたびに、これは何て名づけようって。しかも子どもはそれを机って呼んでいる…。悩みました。
A:私も動作を書き起こすのが本当に難しかった。「腕を上下に」とかは書けるけど、手をひらひらさせるその動き、何て言いますか? ひらひら? ひらひらってなんだ?って、ゼミで議論になったりして。
C:卒論は自分の語彙力が試されたよね。いい言葉が思いつかなくて、ゼミで相談した。こんなことを言いたいんだけど、これを一言でいうと何?って。
D:試されたね、どれだけ言葉にできるかって。
C:うちのゼミで、意識は「深い」のか「強い」のかを1か月くらいずっと相談している人がいて。先生、最初は丁寧に答えてたのに、最後の方になってくると「伝わるからどっちでもいいよ、まず全体書いていこうよ」とかなってるの。
A:書いてると、そういう細かいところが気になってきちゃうんだよね。
B:わかる…。この書き方で語弊生まないかって。
A:私は事例の書き起こしが一番大変だった。180くらい事例があって、全然終わらない。やり進めていくうちに「これいらないのかも」とか思っちゃうし。先生から「事例の書き起こし頑張りましたね」ってコメントもらったときは、嬉しかった…。
C:私は、養育者が語り合う場面だったから、一つの会話が長くなる。悩みの語り始めから一段落するまでの一事例でA4一枚になって、さらに各事例に考察を加える感じだったから、全てを分析対象にすると膨大になっちゃう。色々迷って分析対象から外した事例もいくつかあった。

 

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