教員紹介

教員紹介

吉田 伊津美 / Yoshida Izumi

教授 / 博士(学術)
専門: 領域教育学「健康」 運動発達

主な担当科目:「幼児と健康」では,乳幼児の心身の健康,身体的発達,生活習慣の形成,安全な生活,運動発達などの領域「健康」に関連する基礎的な事項の理解を深めます。また「保育内容『健康』」では,講義の他,グループワークや模擬保育を通して,幼児の発達や学びの過程を理解し,領域「健康」に関わる具体的な指導場面を想定した保育を構想する方法を身に付けていきます。

研究テーマ:乳幼児期の「体を動かすこと」に興味があります。現在は,運動遊びを通した幼小の接続について,幼児期の運動遊びと小学校低学年体育の運動遊びの両面から検討し幼少年期にふさわしい運動遊びの在り方を考えています。また幼児の運動能力検査の全国調査を行い,運動発達の時代推移と運動発達に関連する要因の検討も行っています。

メッセージ:運動に苦手意識のある人もいるかもしれませんが,運動が上手であることよりも子どもと一緒に楽しめることが大切です。クリーンヒットもすごいですが,空振りも楽しいと思えるような保育者になって欲しいと思います。乳幼児にとって体を動かすことの意味や体を使った遊び(運動遊び)とはどのようなものをいうのか,一緒に考えられればと思います。

水﨑 誠 / Mizusaki Makoto

准教授 / 博士(教育学)
専門:幼児音楽

主な担当科目:「保育内容『表現A』」では,表現に関する指導法について,模擬保育を通して学びます。音楽表現にかかわる指導案を作成して,模擬保育と振り返りをおこない,実践的力量を高めていきます。「幼児と表現A」では,領域「表現」に関する専門的事項について,特に音楽の点から学びます。幼児の音楽表現の特性・発達等を理解して,音楽活動の実際を体験します。

研究テーマ
幼児の「音楽的モチベーション(Musical Motivation)」が現在の研究の主なテーマです。保育での音楽指導において,幼児自らが「歌いたい」「鳴らしてみたい」という心情や意欲等を育てることは大事なことです。幼児の音楽的モチベーションを高める保育について,観察や実験を通して,研究をしています。

メッセージ
幼児にとって音楽は「遊び」です。皆さんは,音楽で遊んだことはありますか?また,音楽で遊ぶことが何故,幼児期に必要だと思いますか?大学では,実践して思考するプロセスの中から自分なりの答えを見つけることが大事です。一緒に遊び・学びましょう!

平野 麻衣子 / Hirano Maiko

准教授 / 博士(教育学)
専門:幼児教育学

主な担当科目:「幼児教育学」では,日本や海外における幼児教育の思想と歴史,現代社会における課題を踏まえつつ,幼児期の教育に関する基本的な原理や内容を学びます。「保育・幼児教育課程総論」では,カリキュラムの意義と構造,編成について学ぶと共に,子どもの遊びや生活の姿と関連づけながら保育を構想・デザインする力を育成します。

研究テーマ
保育の中の片付けに着目して,子どもと保育者で織りなす展開に子どもの育ちや保育者の専門性を読み解いています。そこから,私と私たち(個と社会)双方の充実を支える構造や持続可能な仕組みについて考えています。最近では,社会の状況と保育者の専門性,保育者の育ちや学びのプロセスにも興味を広げています。

メッセージ
幼児教育の世界には「よくわからない」ことがたくさん。すぐ答えを見つけるよりも,せっかくだからとまわり道をしていく方がずっとおもしろいし,奥深い。友人や教員と真剣に知恵を出し合い,和やかにまわり道しながら歩む4年間。みなさんもご一緒にいかがですか。

山﨑 寛恵 / Yamazaki Hiroe

特任准教授 / 博士(教育学)
専門: 発達心理学 認知科学

主な担当科目:「保育内容『人間関係』」では,事例検討や模擬保育を通し,発達の連続性や現代的課題をふまえた「人と関わる力の育ち」の援助について考えます。

研究テーマ
私たちの行為と環境の密接な関係に着目する「アフォーダンス理論」をベースにして,乳幼児期の発達について考えています。2つの研究に取り組んでいます。一つ目は,国内外の乳幼児施設を訪れ,発達を支えるダイナミックな環境の実際を調査しています。もう一つは,テーブルの縁を繰り返しなぞる手の動きのような,乳幼児期特有の「何となくの行為」を縦断的に観察し,周囲への「気づき」の発達プロセスを追っています。

メッセージ
子どもたちのふるまいをじっくり観察すると,時に全身で力強く,時には視線や指先で繊細に,自ら周囲を知ろうとする意志がみえてきます。育ちの援助は,この意志から出発し,そして意志の持続を支えるものです。子どもを丁寧に理解するまなざしを養いましょう。