答えのないモノと遊ぶ こども素材センター特別授業
2026年7月2日
保育の素材といえば、折り紙や牛乳パックを思い浮かべるかもしれません。しかし先日、幼児教育コースの一年生が、乳幼児心理学(テーマ「学びを支える環境と保育」)の授業で出会ったのは、タイルや木切れ、金属のかけらなど、意外なモノたちでした。
「ゲスト講師としてお招きしたのは、品川区にある「こども素材センター」の先生です。このセンターは企業や工場で出る端材や余り布など、行き場のないモノを引き取り、自然素材とともに教育や子育ての場に届けています。決まった使い道がないからこそ、思いがけない遊びが生まれるモノたちです。
授業1回目は大学で。先生が台車いっぱいに積んできた素材を、教室に次々と並べていきます。まずは一人ひとつ好きな素材を選び、それを使って自己紹介しました。センターの役割や成り立ちについてお話を聞いたあとは、「循環」「バランス」などの言葉をイメージしながら、いろいろな素材を組み合わせてみます。「これも素材になるんだ!」という驚きと、自由に扱うおもしろさを味わいました。

2回目は素材センターを訪問。遊びたくなる素材の置き方や、年齢に合った選び方のお話のあとは、素材を風にのせたり、振り回して音を出したり、土の上に並べたりと、ひたすらに遊びました。室内には様々な仕掛けがあり、子どもの感覚で素材に出会えました。また、この日はアーティストによる乳幼児親子ワークショップも行われていて、養生シートに降る雨と遊ぶ子どもを見たり、自分たちも体験したり。環境のなかに置かれ、遊んでみてはじめて現れる素材の魅力があることに気づかされました。

これは何になるのだろう、とすぐに答えを求めるのではなく、まずは身体を動かして関わってみる。そんな素材との向き合い方を体験した二日間でした。